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わんぱくドクターコラム インフルエンザワクチンについて③

[2017.09.25]

インフルエンザワクチンQ&A(後編)

Q4:昨年、接種したのにインフルエンザに感染した。意味がないのでは?

最近、書籍やインターネットなどで、「インフルエンザワクチンは意味がない。」という意見を時折目にします。また「去年接種したのに感染したから、今年はいいや。」なんておっしゃる方もいらっしゃいます。しかし、意味がないなんてことは絶対にありませんし、絶対に接種していただいた方が良いことをお伝えしたいです。

1歳以上・6歳未満のお子さんがインフルエンザワクチンを接種すると、インフルエンザに感染する確率は70~80%に減ると言われています。確かに、これだけを見るとあまり意味がないように思えてしまいます。しかしワクチンには、感染したとしても重症化しないようにする効果があります。熱が出る日数を減らし、つらい時間を減らすことには有効です。そして何より、インフルエンザで命を落とすことを防ぐためには、インフルエンザワクチンしか方法がありません。

「インフルエンザ脳症」という病気があります。毎年日本で、100~300人のお子さんが発病する病気です。インフルエンザに感染する人の数はものすごい数なので、ほんの一握りではあります。しかし、インフルエンザ脳症になると、そのうち30%が命を落とし、運良く命は助かったとしても、25%は後遺症を残します(寝たきりなど)。インフルエンザ脳症の進行は早く、多くの場合、熱が出てから数時間で、意味不明な言動・急速に進行する意識障害・けいれんなどが出現しますが、そのときには既に「脳症」という状態になってしまっています。つまり、熱が出てから対処しても(症状が出てから薬を飲んだり、点滴をしたりしても)、もう間に合わないということです。インフルエンザ脳症を減らすことができる方法は、ワクチンだけです。

インフルエンザワクチンは、インフルエンザに感染しないために接種するのではなく、インフルエンザで命を失わないために接種するもの、と考えていただけたらと思います。

Q5:卵アレルギーなのだけれど、接種できる?

インフルエンザワクチンは製造過程で鶏卵を使用しているため、ごく微量ですが卵の成分が含まれています。接種できるかどうかは、それぞれのお子さんの、卵アレルギーの重症度によります。ぜひご相談下さい。

また、もし現在定期的な通院をされていないようであれば、これを機に通院されることをお勧めします(食物アレルギーは、除去している間でも定期的に受診し、食べ方の工夫で治していく必要のある疾患です)。小児科・アレルギー科の当院に、ぜひご相談下さい。

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